今津のオヤジのつぶやき

獣被害急増!“野生の逆襲”!?

2010年10月22日

全国各地で人里にクマが出没。住居や施設の建物にも侵入、噛まれたり、襲われたりする被害が急増している。ここ高島でもクマの目撃情報や、防災無線により注意を呼びかける放送が頻繁に流されている。
一方、シカやイノシシ、サルなどのよる農作物の被害は昨年度222億円に上り、8道府県で過去最高を記録したが、今年はさらに増え、記録を大きく更新することは間違いないとのことだ。
「野生の逆襲」との見出しを掲げる新聞もあり、獣被害は深刻な社会問題になりつつある。

人里へのクマの出没や、シカやイノシシなどの獣被害の急増の原因は何なのか?なぜ、山や森から、ケモノにとっても危険な人里に下りてくるのか?
答えは明らかで、ズバリ、山や森には餌がないからだ。
クマの場合、餌であるブナ科のナラなどの広葉樹にできるどんぐりなどの木の実が減少したことが原因とされている。クマの餌になる木の実についての調査・研究が始まったのは2005年以降で、今年は記録的な猛暑によって、ブナなど樹木が疲弊し、ほとんど実をつけなかったという。統計を取り始めた年を100とすると今年は75%も減少したとのことだ。

クマが飢えを凌ぐために、餌を求めて人里に下りてきたということになる。けっして人を襲うために人里にやってきているのではない。クマにとって人間は、むしろ、鉄砲を持った恐ろしい存在であるはずだ。
確かに、人間にとってクマは恐ろしい猛獣であり、山の中で運悪くクマに出くわすと襲われ、大怪我を負うか、場合によっては命を落とすこともある。ましてや、人里にやって来て、子供が襲われたというような事態にでもなれば大事だ。だからそうなる前に、駆除するしかない、ということになっているのだが、しかし、山からクマが人里に下りてくる“真の原因”を作ったのはわたしたち人間ではないのか、とわたしは思う。(獣害問題は、根本的には、人間が招いてしまった環境問題であるとの認識をしている。)

幸か不幸か、クマやその他、シカやイノシシなど“ケモノ”の駆除は進んでいない。その原因は、銃規制の強化と猟師そのものが減少しているからとのことで、「猟師では食べていけない」というのがその主たる理由とのことだ。なんとも皮肉な話で、新聞の見出しではないが、“野生の逆襲”は今まだ始まったばかりなのに・・・・。複雑で何ともやりきれない話である。


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