「FEC自給圏」ネットワーク発足に思う
2月18日に開催された、自然エネルギー先進国デンマークのケンジ・ステファン・スズキ氏の講演会を受けて、食糧とエネルギーの自給をめざす「FEC自給圏」ネットワークの取り組みが動き始めた。
●「FEC自給圏」とは、経済評論家の内橋克人氏が東日本大震災の復興にあたって提言している構想で、「F」は「Foods(食糧)」、「E」は「Energy(自然・再生可能エネルギー)」、「C」は「Care(介護・ケア)」の頭文字である。
太陽光、太陽熱、風力、木質バイオマスなど、自然にある再生可能エネルギーを活用して、農業や酪農、水産の再生によって食糧を自給し、同時にケア(介護、医療、教育など)についても域内でまかなう。そして、「FEC自給圏」の形成によって新しいコミュニティの創造を目指すというものだ。
●デンマークでは、すでに、1970年代のオイルショックの教訓から、食糧とエネルギーの自給を国の基本政策として進められ、デンマーク国民の総意として「自給圏」を確立している。
食糧の100%自給はもちろん、エネルギーについても当初から原発に頼らず、自然エネルギーを中心に150%を超える水準で自給している。
また、ケア・福祉、医療、教育(医療、教育はすべて無料)の分野でも、“生れて、死ぬまで”100%国家がケアするシステムが確立されている。スズキ氏によれば「消費税25%で世界一幸せな国」という。
●一方、わが日本の現状は、FEC自給にはほど遠い。エネルギーは化石燃料と原子力(原発)に依存、その燃料はほぼ100%輸入に頼っており、自然エネルギーの自給は3%にも満たない。食糧についても、自給は40%以下で、60%以上を輸入に頼っている。また、医療や教育についても、すべてが有料で金次第、応分の負担が当たり前というのが現状だ。
しかし、エネルギーのほとんどを外国から輸入した化石燃料と原子力に依存し、食糧の生産、輸送も、石油なしでは一歩も動きが取れない現状では、持続はおろか、現状を維持することも難しい。
今後、石油をはじめ化石燃料は、価格の高騰や供給不足など不安定化が進むと見られている。
現在、原発については、国内54基の内52基が停止、残る2基も4月までには停止するという事態に陥っている。このまますべて停止することは望むところだが、一方で石油、天然ガスなど化石燃料を燃やす火力発電所がフル稼働し、燃料の輸入も2012年は2009年に比べて3倍に増加するものと見られている。
化石燃料による発電の増加は、地球温暖化の進行からも許されないし、世界の温室効果ガス削減努力にも逆行する。
また、原発の危険と同様に、いやそれ以上に、地球温暖化にともなう気候変動の脅威に、何の罪もない子や孫を晒すことには断じて同意できない。
ではどうすればよいのか?
・食糧とエネルギーの自給する道を探っていくしかないのではないか。
・この日本にも、被災地福島県をはじめ全国各地で、「FEC自給圏」めざす取り組みが始まっている。すでに、民生、農水用エネルギーを100%自給する地域が57町村(千葉大学倉阪研究室・永続地帯2011年版レポート)も生まれていると言う、先進例からも学び、今からやれることを一つひとつ実行していくしかないのではないか。
・ここ高島には、木質バイオマス資源など豊かな自然条件が豊富ある。これを活かすことではないかと思う。
ケンジ・ステファン。スズキ氏が講演の最後に強調されたことは、「今日本にできること」として、「住宅の省エネ事業、特に窓やドアの断熱を高める事業」また、「木材や可燃廃棄物など、バイオマス燃料化に向けた事業があります」そして、「その為には、皆様がおたがいに信頼し、お金の在る人はお金を出し、お金のない人は時間を作って地域づくりに入ることだと思います」と。その通りだと思う。
学んだことは実行あるのみだと思う。
目的・目標は一つ、原発の頼らず、そして、化石燃料依存からも抜け出せるような「FEC自給圏」を創ること。
お金のある人はお金を、山林など資源、資材のある人は資材を、専門知識など知恵在る人は知恵を、技術力のある人は技術力を、力仕事に自信のある人は力仕事を、そして、デンマークに習い、「参加するすべての人が徳をする仕組み(システム)を創り」実行していくことだと心からそう思う。
●「FEC自給圏」とは、経済評論家の内橋克人氏が東日本大震災の復興にあたって提言している構想で、「F」は「Foods(食糧)」、「E」は「Energy(自然・再生可能エネルギー)」、「C」は「Care(介護・ケア)」の頭文字である。
太陽光、太陽熱、風力、木質バイオマスなど、自然にある再生可能エネルギーを活用して、農業や酪農、水産の再生によって食糧を自給し、同時にケア(介護、医療、教育など)についても域内でまかなう。そして、「FEC自給圏」の形成によって新しいコミュニティの創造を目指すというものだ。
●デンマークでは、すでに、1970年代のオイルショックの教訓から、食糧とエネルギーの自給を国の基本政策として進められ、デンマーク国民の総意として「自給圏」を確立している。
食糧の100%自給はもちろん、エネルギーについても当初から原発に頼らず、自然エネルギーを中心に150%を超える水準で自給している。
また、ケア・福祉、医療、教育(医療、教育はすべて無料)の分野でも、“生れて、死ぬまで”100%国家がケアするシステムが確立されている。スズキ氏によれば「消費税25%で世界一幸せな国」という。
●一方、わが日本の現状は、FEC自給にはほど遠い。エネルギーは化石燃料と原子力(原発)に依存、その燃料はほぼ100%輸入に頼っており、自然エネルギーの自給は3%にも満たない。食糧についても、自給は40%以下で、60%以上を輸入に頼っている。また、医療や教育についても、すべてが有料で金次第、応分の負担が当たり前というのが現状だ。
しかし、エネルギーのほとんどを外国から輸入した化石燃料と原子力に依存し、食糧の生産、輸送も、石油なしでは一歩も動きが取れない現状では、持続はおろか、現状を維持することも難しい。
今後、石油をはじめ化石燃料は、価格の高騰や供給不足など不安定化が進むと見られている。
現在、原発については、国内54基の内52基が停止、残る2基も4月までには停止するという事態に陥っている。このまますべて停止することは望むところだが、一方で石油、天然ガスなど化石燃料を燃やす火力発電所がフル稼働し、燃料の輸入も2012年は2009年に比べて3倍に増加するものと見られている。
化石燃料による発電の増加は、地球温暖化の進行からも許されないし、世界の温室効果ガス削減努力にも逆行する。
また、原発の危険と同様に、いやそれ以上に、地球温暖化にともなう気候変動の脅威に、何の罪もない子や孫を晒すことには断じて同意できない。
ではどうすればよいのか?
・食糧とエネルギーの自給する道を探っていくしかないのではないか。
・この日本にも、被災地福島県をはじめ全国各地で、「FEC自給圏」めざす取り組みが始まっている。すでに、民生、農水用エネルギーを100%自給する地域が57町村(千葉大学倉阪研究室・永続地帯2011年版レポート)も生まれていると言う、先進例からも学び、今からやれることを一つひとつ実行していくしかないのではないか。
・ここ高島には、木質バイオマス資源など豊かな自然条件が豊富ある。これを活かすことではないかと思う。
ケンジ・ステファン。スズキ氏が講演の最後に強調されたことは、「今日本にできること」として、「住宅の省エネ事業、特に窓やドアの断熱を高める事業」また、「木材や可燃廃棄物など、バイオマス燃料化に向けた事業があります」そして、「その為には、皆様がおたがいに信頼し、お金の在る人はお金を出し、お金のない人は時間を作って地域づくりに入ることだと思います」と。その通りだと思う。
学んだことは実行あるのみだと思う。
目的・目標は一つ、原発の頼らず、そして、化石燃料依存からも抜け出せるような「FEC自給圏」を創ること。
お金のある人はお金を、山林など資源、資材のある人は資材を、専門知識など知恵在る人は知恵を、技術力のある人は技術力を、力仕事に自信のある人は力仕事を、そして、デンマークに習い、「参加するすべての人が徳をする仕組み(システム)を創り」実行していくことだと心からそう思う。
ケンジ・ステファン・スズキ氏講演会in高島のご案内
・21世紀を幸せに生きるヒント
・デンマークという国 ~自然エネルギー先進国から学ぶ~
・原発に頼らず、地域にある資源で持続可能な社会を築くことは、可能です!
私たちは、東北大震災、原発事故を経験し、自然の脅威、コントロールできない原発を通して、このままの生活は持続可能かを考えざるをえなくなりました。
原発は、一度事故が起きると、命だけでなく、土地・家など生きるための土台そのものを奪います。できれば自然と共生した暮らしができないものか、そして未来のために、私たち自身がどう考え行動するべきでしょうか。デンマークという小さな国から、そのためのヒントと、そして希望もきっと得ることができます。
欧州は今、金融危機の真っただ中にありますが、そういう中で、デンマークはどういう状況にあるのか、食糧・エネルギーを自給自足し持続可能な社会を築くことと金融危機との関係、そこから日本は何を学ぶべきかなども触れていただこうと思います。
講師の、スズキさんは、日系デンマーク人です。デンマークに40年間暮らし、日本を外から見て思うところが多くあり、多くの提言をされ、日本各地で講演活動をされています。
《講師紹介》
1944年 岩手県に生まれる。1968年 コペンハーゲン大学政治経済学部入学。1971年 在デンマーク日本国大使館勤務、その後農場経営。1979年 デンマーク国籍取得。1990年リサーチ会社S.R.A.Denmark設立。デンマークの風力発電機、バイオマスプラントを日本に普及させる事業を手掛ける。1997年 風のがっこうを設立。デンマークの風力発電、バイオマスプラント、環境教育の視察に訪れる日本人のための研修施設として運営開始。2002年より「風のがっこう京都」「風のがっこう栃木」など研修業務の支援にあたる。講演多数。
《主な著書》
『デンマークという国 自然エネルギー先進国』『なぜ、デンマーク人は幸福な国をつくることに成功したのか どうして、日本では人が大切にされるシステムをつくれないのか』『デンマークが超福祉大国になったこれだけの理由 ――どこが違うのか!? 安心して暮らせる希望社会と無縁死3万人の国』『消費税25%で世界一幸せな国 デンマークの暮らし』
● 日時:2012年2月18日(土)13:30~16:00
● 会場:ゆめぱれっと高島(高島市働く女性の家)
主催:ケンジ・ステファン・スズキさんの講演会実行委員会(連絡先 福井0740-22-1242)
共催:今津地域まちづくり委員会 後援:高島市
・デンマークという国 ~自然エネルギー先進国から学ぶ~
・原発に頼らず、地域にある資源で持続可能な社会を築くことは、可能です!
私たちは、東北大震災、原発事故を経験し、自然の脅威、コントロールできない原発を通して、このままの生活は持続可能かを考えざるをえなくなりました。
原発は、一度事故が起きると、命だけでなく、土地・家など生きるための土台そのものを奪います。できれば自然と共生した暮らしができないものか、そして未来のために、私たち自身がどう考え行動するべきでしょうか。デンマークという小さな国から、そのためのヒントと、そして希望もきっと得ることができます。
欧州は今、金融危機の真っただ中にありますが、そういう中で、デンマークはどういう状況にあるのか、食糧・エネルギーを自給自足し持続可能な社会を築くことと金融危機との関係、そこから日本は何を学ぶべきかなども触れていただこうと思います。
講師の、スズキさんは、日系デンマーク人です。デンマークに40年間暮らし、日本を外から見て思うところが多くあり、多くの提言をされ、日本各地で講演活動をされています。
《講師紹介》
1944年 岩手県に生まれる。1968年 コペンハーゲン大学政治経済学部入学。1971年 在デンマーク日本国大使館勤務、その後農場経営。1979年 デンマーク国籍取得。1990年リサーチ会社S.R.A.Denmark設立。デンマークの風力発電機、バイオマスプラントを日本に普及させる事業を手掛ける。1997年 風のがっこうを設立。デンマークの風力発電、バイオマスプラント、環境教育の視察に訪れる日本人のための研修施設として運営開始。2002年より「風のがっこう京都」「風のがっこう栃木」など研修業務の支援にあたる。講演多数。
《主な著書》
『デンマークという国 自然エネルギー先進国』『なぜ、デンマーク人は幸福な国をつくることに成功したのか どうして、日本では人が大切にされるシステムをつくれないのか』『デンマークが超福祉大国になったこれだけの理由 ――どこが違うのか!? 安心して暮らせる希望社会と無縁死3万人の国』『消費税25%で世界一幸せな国 デンマークの暮らし』
● 日時:2012年2月18日(土)13:30~16:00
● 会場:ゆめぱれっと高島(高島市働く女性の家)
主催:ケンジ・ステファン・スズキさんの講演会実行委員会(連絡先 福井0740-22-1242)
共催:今津地域まちづくり委員会 後援:高島市