今津のオヤジのつぶやき

残された時間は後10年!?

2010年11月18日

 考えてみれば、このブログの冒頭に「これからの10年どう生きるか」と言う、2005年12月に書いた文章を掲載したが、あれから5年が空しく過ぎてしまった。2010年という区切りの年がもう少しで終わろうとしているが、奇しくも今年は、「これからの10年・・・」の中にある「気候変動を、身をもって実感するのにそれほど時間は掛からないだろう。」と指摘した通り、それを誰もが実感する年になったように思う。

 先日、この今津で前回の「お知らせ」にある「迫りくる気候変動!太陽光発電普及のための、地球温暖化防止対策と持続可能な街づくり」と題する講演会が開催され、この種の講演会としては、県会議員、市会議員をはじめ、区長や各種団体の役員など、一般市民を含め多数の方々に参加していただいた。この問題に多くの市民が関心を寄せていただいていることを実感するとともに、温暖化防止に向けての取り組みに、少し希望と勇気が湧いてくる思いでいる。

 メインのご講演をいただいた、県琵琶湖環境科学研究センター長・内藤正明氏のテーマは、ずばり、「地球温暖化防止対策と持続可能な街づくりへの提案」で、地球温暖化の中でいかに持続可能な街づくりに取り組むか、温暖化防止対策を進め、その中で気候変動に強い街づくりをいかに進めるか?であった。
そのためには、まず第1に、石油に依存する現在の生活スタイルをいかに変えるかであった。つまり、CO2・二酸化炭素をいかに出さない、生活、街づくりや経済を構築するかである。

 現在、地球の平均気温はすでに1℃は超えていると言われ、国連気候変動に関する政府間パネル・IPCCや、各種の温暖化問題の国際会議で議論されているのは、気温の上昇をいかに2℃に抑えるかだ。そのためには、2030年までに、CO2の排出を1990年比で80%に抑え込むことが条件とされている。“80%”と言っても途轍もない数値である。日本で言えば、「江戸時代の生活」に、世界的に言えば、「産業革命以前の生活」に戻すことになる。

 基本的にはガソリンで動く車は使用できない。電気も化石燃料を燃やす火力発電所は操業を停止しなければならない。食糧を確保するために、軽油を使ったトラクターなど、多少の農機具の使用はやむを得ないとしても、使用は最小限になるとのことだが、そんな現在の石油漬けの生活から抜け出すことなんてできるのだろうか!?実際に実行するのは不可能ではないかと思う。

 事実、温暖化防止対策や、CO2削減のための有効な取り組みは遅々として進んでいないのが現状である。
 日本の現状はどうか?惨憺たる状態と言っていい。温暖化対策どころか、尖閣諸島沖での中国漁船よる巡視艇への衝突事件のビデオ映像流出問題と、その対応をめぐって、与野党の足の引っ張り合いの真っ最中で、予算審議もそっちのけの状況だ。
 同盟国のアメリカも、オバマ政権が中間選挙に負け、共和党にことごとく足を引っ張られ、温暖化対策など、法案が通せないほどの窮地に陥っている。何処も「温暖化対策どころではない」のだ。
 APECなどの国際会議でも、打開のメドすらない当面の経済問題に終始し、EUを中心とする先進国と、中国をはじめとする途上国との間で、相変わらず、数値目標で対立、一致した温暖化防止に向けた取り組みなどほど遠いのが偽らざる現状なのだ。
このような現状を踏まえて、講師の内藤先生も思わず「もう手遅れかもしれない」とポツリ。

 私たちに残された時間はあと10年もない!?と私は思っている。10年というのは、今、日本が、世界が一致して“CO2の排出80%削減”を目指して取り組む時間と言う意味だ。実際のところ、10年なんてほんの束の間だと思う。
 地球温暖化はすでに加速しており、気候変動は最早、誰にも止めることはできないだろう。私たち人類に残された可能性は、気温の上昇を2℃に何としても喰い止めることだ。
 2℃に達するのは何時か?このまま有効な対策を取られなければ、2030年頃には2℃に達するだろうと見られている。
 もちろんその間、気候変動は待ってくれない、容赦なく襲いかかって来る。年々激しさを増してくる。防災は待ったなしだ。あらゆる分野で災害に備えなければならないと思う。

 現在の庶民感情は、「喉元過ぎれば熱さも忘れる」で、この夏の猛暑は終り、今はとにかく、やってきた冬の訪れにホッとしているかのように思える。

 2℃に達すると、もう後戻りできないばかりか、手の施しようがなくなる。まさに、手遅れなのである。
そうなる前に、生活スタイルも、これまでの考え方や生き方までも「変えるしかない」と思うのだが・・・・。
 次の世代、子や孫のことを思うと胸が痛む。


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この記事へのコメント
CO2で温暖化してると言う嘘を捨て去れば、輝く未来に行けるでしょう
Posted by ん? at 2010年11月18日 23:36
講演会、ありがとうございました。
少しでも多くの人に、この危機的な状況を認識していただきたいものです。
次の世代に、暮らしやすい希望の持てる環境を整えておくのが、オトナの責務であり急務ですね。
温暖化になるのか、氷河期に向かうのか?そんなことは分かりませんが、増えすぎた人類が、生態系のバランスを崩しているのは明らかです。
一人ひとりができることをやっていかなければ・・・、あと10年・・・、すぐ目の前です。
Posted by タケ at 2010年11月19日 06:53
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