今津のオヤジのつぶやき

生活習慣病について考える

2011年01月30日

 生活習慣病とは、読んで字のごとく生活習慣によりもたらされた病である。ごく最近までは「成人病」と呼ばれていた。生活習慣病の代表は、ガン、高血圧症、糖尿病であるが、その他に、膠原病(こうげんびょう)潰瘍性大腸炎、アトピー皮膚炎など、生活習慣に起因するやっかいな病気が日本人全体に広がっている。
 生活習慣病の中でも特に急増しているのが癌・ガンだ。日本人の3人に1人がガンで死ぬ時代と言われている。死亡率も断然トップで、年間34万人以上の人がガンで亡くなっている。1日あたり931人亡くなっている計算になる。欧米ではガンで亡くなる人が減少しているのに、日本ではまさに右肩上がりで増加を続けている。
 いったいどうしてだろうか?答えは明白だ。その名の通り、現在の日本人の「生活習慣」そのものが生活習慣病を生みだしているということだ。同時に、そうした生活習慣が当たり前の社会環境そのものが根本原因であると思う。

   「欧米化」された間違った食生活

 生活習慣病を生みだす生活習慣の最大の原因は、「欧米化」された偏った食生活である。肉中心の高脂肪、高カロリー、そして、低繊維質の食事だ。
 牛肉、豚肉、鶏肉などの肉類、バター、マーガリン、チーズ、などの乳製品、即席の麺類などのインスタント加工食品の数々、ファーストフーズの代表ハンバーガーをはじめ、唐揚げ、トンカツ、牛カツ、てんぷら、ポテトチップスなど、脂っこい揚げ物、スナック菓子、糖分たっぷりのケーキ、ドーナツ等々、そして、繊維質、ビタミン、ミネラルを含んだ野菜・果物をあまり食べない現在の日本人の典型的な食生活が生活習慣病の第一の原因だ。

 しかも、食事時間が不規則な上にあまり噛まない極端な“早食い”である。
 「欧米化」にカギカッコが付いているは、欧米の食生活のなかで肉を好んで食べている所だけを日本人が真似ているだけで、欧米化といっても実際の欧米の人々の食生活とは似て非なるものだからである。
 とくに、人体の免疫システムをつくる素であり、さらさらの血液を作り、さまざまな栄養素を体中に循環させ、新陳代謝を促す働きをする、人体にとって欠かすことのできない栄養素であるビタミンやミネラルを含んだ新鮮な野菜や果物が極端に不足した食事習慣は、日本人の現在の食生活の最大の特徴であり、生活習慣病を招く根本原因なのである。

   化学調味料・食品添加物漬けの食品と危ない水道水

 それだけではない、主食のコメをはじめ、牛、豚、鶏などの肉類から、養殖物の魚介類、野菜、果物まで、生産の過程で農薬や化学肥料、牛や豚の畜産、養鶏で肥らせるためにホルモン剤や、病気にかからせないために抗生物質を投与するなど、化学薬品が大量に使用されている。
 また、加工の段階でも保存料や防腐剤などを惜しげもなく使っているのだ。そして、スーパーの食品売り場に山積みされている様々な加工食品にも、発がん性のある人体に有害な物質を使った化学調味料や食品添加物のオンパレードだ。
 こうした、農薬・化学肥料、保存料、化学薬品、有害な物質を使った食品添加物が、本来人体に備わっている「自己免疫力」や「自然治癒力」を損なわせ、生活習慣病と呼ばれるやっかいな病気を誘発している原因の一つであることはいまや常識である。
 いかに、製薬メーカーが、使用している農薬や化学肥料、化学薬品や、食品添加物には「残留性はない」とか、「一生食べ続けても影響を及ぼす量ではない」「すべて使用基準内であり、許容範囲内である」と主張しても、個々の食品には微量であっても、多品目を毎日継続反復して食べ続ければ、人体に蓄積され、濃縮され、さらに、子に受け継がれ、個人差はあるだろうが、いずれ、様々な障害や病気となって発症することは自明の理である。

 さらに、水道水についても危険がいっぱいだ。現在、私たちが何気なく飲んでいる水道水は浄水場で「高度処理」されているが、トリハロメタンなど発がん性のある物質が多く含まれているだけでなく、消毒殺菌のために大量の塩素が投入され、必要量の塩素をわざわざ残留させているのだ。

   現在社会はストレス社会・生活習慣病を誘発するストレス

 こうした危険な食生活環境に加えて、さらに私たちにとって生活習慣病の原因になっている深刻な問題がある。それは心身にかかる強い「ストレス」だ。
 ストレスには、仕事・介護などによる過労や心労、職場や生活地域の人間関係への不安や悩み、育児や経済的不安などの家庭内の問題、薬の長期服用など心理的・物理的にさまざまなものがある。
 とくに、精神的なストレスがいつもかかっているような緊張状態にあると、私たちの身体は自律神経の機能が乱れ、呼吸や体温、血圧などの調整がうまくいかなくなり、その結果、白血球(リンパ球、顆粒球、ミクロファージ)など免疫力にも悪影響を与えて、ガンなど生活習慣病を発症しやすくなるといわれている。

 さらに、私たち人間が自ら招いてしまった地球環境の悪化が人体に与えている影響は計り知れない。温室効果ガスの排出による気温の上昇、森林破壊、オゾン層破壊による有害な紫外線の増加、大気をはじめ海や川、湖沼への化学物質による汚染、耐性を持ち始めた細菌の増殖等々である。

 こうして見てくると、私たちが暮らす現在日本には、ガンなど生活習慣病を誘発する要因が数多く存在しているということになる。
 私たちの身の回りの生活環境は、タバコの煙や有害な紫外線、放射線、テレビ、パソコン、電子レンジなどから放出されている電磁波、排気ガスや排煙などの有害物質、ある種のウイルス、食品添加物、そして、農薬などたくさんの発がん物質や生活習慣病の促進物質で満ち溢れているということだ。

 こうした社会環境、そして、生活環境から自らの健康を守り維持することはと決して容易いことではない。むしろ、日本人の多くは、自らの健康管理について、医療技術の進歩に対する依存と過信が大きく、医者に頼りすぎる傾向が強い。体調が少しでも悪くなれば、お医者さんにかかる。どんな些細なことでもとりあえずお医者さんの所へ行く。

 本来人間には、「自己免疫力」と「自然治癒力」という機能が備わっている。しかし、このことに関心を持つ日本人は極めて少ない。したがって、日頃からの自己健康管理や予防についても関心が極めて低いと言ってよい。
 お医者さんも、間違いだらけの食生活や生活環境、ストレス社会の現状、そして、何よりも「予防医療」について極めて無関心と言わざるを得ない。
 悪いところが見つかれば、手術して切り取ってしまえばよい。あるいは、強力な薬で抑え込んでしまえばよい。また悪い所(再発)が出てくれば、切るか、薬で治せばよいというように、あくまで「対症療法」による処置を施すことがごく一般的な医療機関の現状なのだ。病気になった過程や原因はどうでもよいのだ。これは、現在の日本の医療と医療制度の最大の問題点であり、限界だと思う。

   生活習慣病から身を守るのは自分自身である

 生活習慣病から自らの身を守り、あるいは、現在進行形の生活習慣病から抜け出すのは、あくまで自分自身であることを自覚しなければならないと思う。  
 そのためには、自らの身体について、本来誰もが持っている「自己免疫力」や「自然治癒力」といった機能や働きについてよく知ること、知識を得ることではないかと思う。 
 そして、医者任せにせず“なぜ病気になったのか?”その原因についてよく考えて見ること。医者にかからずとも自分の身体に備わった自己免疫力と自然治癒力によってほとんど病は治せるという事実を知ることだと思う。
 また、医者にかかる場合でも、自分の病気について、病気になった原因について医者によく聞くことだ。あくまで、病気を治すのは自分自身であることを自覚することが最も大切ではないかと思う。

 実は、私自身この厄介な生活習慣病に侵されており、現在療養中の身だが、過ちを繰り返さないためにも、しっかり病気と向き合い、病気を招いてしまったこれまでの食生活や生き方を見つめ直し、病気に至った要因を取り除くために、食生活をはじめ生活態度を改め、医療機関の治療は必要最小限にとどめ、基本的には自らの力で克服していきたいと決意している。


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Posted by 陽ちゃん at 14:13│Comments(0)健康問題
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