今津のオヤジのつぶやき

大型台風接近中!

2010年10月28日

大型台風14号が日本に接近中で、本日28日17時現在中心気圧935hPa(ヘストパスカル)中心付近の最大風速45m/sというからかなり大型だ。この土日にかけて本土に上陸する恐れもある。
集中豪雨による洪水に見舞われた奄美大島には、明日接近するとみられている。洪水の痛手に追い打ちをかけるかのように大型台風が。島民にとっては弱り目に祟り目で、まさに、自然の情け容赦のない仕打ちである。慈悲も手加減も一切ない自然の脅威と言う他かない。
ところで、今年も昨年同様に、日本にやってくる台風の数が少ない。まるでエネルギーを蓄え、万を持してやってくるかのようだ。
しかし、これはすでに予測されていたことなのだ。IPCC(国連・気候変動に関する政府間パネル)の予測でも、温暖化による気候変動により、今後発生する熱帯低気圧は発生数こそ少ないが、これまで以上に強度を増し、大型化する。また、海水温の上昇により、比較的温暖な高緯度でも発生すると予測している。
前の台風13号の中心気圧は、一時885hPa・中心付近の最大風速65m/sという猛烈な台風で、10月13日に発生してから熱帯低気圧(10/25)に変わるまで実に12日間、フィリピン、台湾、中国で猛威を振るった。幸い日本への影響はなかったが、よそ事ではない。
あの2005年8月、アメリカ・ニューオリンズを襲ったハリケーン「カトリーナ」の中心気圧は902hPa、中心付近の最大風速は82m/sで、勢力を示す値は「カテゴリー5」だった。また、ハリケーンに伴って吹き寄せる猛烈な風で海面がせり上がり、最大7mの高潮が押し寄せ、アメリカ史上最悪の被害を出し、超巨大熱帯低気圧の凄まじい破壊力をまざまざと見せつけた。

台風の発生数は少なくなるが、巨大化するため、猛烈な暴風雨による災害とともに、山沿いでは土砂災害に、海に近い地域では、高潮による危険が増すことを覚悟せねばならないだろう。
いずれにしも、甘い判断は禁物だ。暴風にも要警戒だが、とくに雨の降り方には厳重な警戒が必要だと思う。ここ高島でも、土砂災害の危険は至る所に潜んでいることを肝に銘じておく必要があると思う。
とにかく、常に最新の情報を得ること、接近に備えて早めに必要な対策を実施すること、外出は絶対に控えること、避難することも含めて最悪の事態に備えることである。家や家財を捨ててでもまずは命を守ること、洪水に見舞われた奄美大島の教訓を生かすことだ。
最悪の被害に遭わないよう心から願いたい。


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Posted by 陽ちゃん at 22:21│Comments(0)気候変動
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